介護ベッドと通常ベッドの違い-フッドボードの役割
人がベッドの上で横になった際、
その足側に当たる板のような物は「フットボード」
頭側に当たる板は「ヘッドボード」と呼ばれます。
それぞれは
枕の落下など防止する役割と掛け布団がズレ落ちにくいように付けられています。
「フットボード」は通常のベッドと違っていくつの特徴があります。
①通常の家庭用ベッドよりも介護ベッドはフットボードが結構高めです。
それに手が通せるほどの穴の形が模様も付いていて、外枠のデザインも
四角いの形ではなく、弧を描くようなデザインになってます。
②白い樹脂製よりも、木製もしく木目調の製品が多いです。
「フットボードは結構高め」
「四角いデザインよりも弧を描くようなデザイン」についての理由とは?
①若い方がケガしたり、病気などの事情で介護ベッドを利用する際は
左右のどちらに落ちることは極稀にあるかと思いますが、
フッドボードの側から、転落することはめったにありません。
ところで、理解に苦しいとも思われますが、
ベッドの足側から垂直に転落する方もいます。
※認知症を抱えている高齢者の方の中
では徘徊のような寝返り行動が要因と思われます。
認知症を抱えている方、
自立など立ち上がりの困難の方や
ケガや足の力が弱くなって、自力では転倒の多い方は、
通常のベッドを利用する際に不安が多いです。
介護ベッドでは、
高めのフットボードは転落を防止し、手すりのような「穴のデザイン」
は立ち上がりする際の支えになります。
弧を描くようなデザインは介助される方が転倒した際のケガを防止する役目です。
※四角いデザインはツノ部分が鋭いので、ケガの可能性があり避けられています。
木目調と木製の製品が多い理由?
白い樹脂製はおしゃれですが、
看護師・医師など病院のイメージがあり、
金属製フレームもそれなりに金属のような冷たさにイメージが付くので、
介助される側に「ここは施設ではなく、我が家に居る」
のようなプラス的な感情を与えられるのは、木の色ならのことです。
「温もりのあるカラーとして」心身にプラス的な効果があります。